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ppmって何?


 こんにちは。今年も残すところ僅かとなり、年内は最後の更新となります。

今回は次亜塩素酸水に関わる説明に触れると必ず出てくる「ppm」という単位について、お話をさせていただきます。


前回のコラムでお伝えした通り、厚生労働省・経済産業省・消費者庁は、2021年11月30日付で次亜塩素酸水を使ってモノのウイルス対策をする場合の使用方法について、リーフレットを改訂しました。そのリーフレットには「拭き掃除の場合は有効塩素濃度80 ppm以上、流水で掛け流す場合は有効塩素濃度35 ppm以上のものを使いましょう」と書かれています。


 ppm……聞きなれない単位ですね。この単位について、少しでも理解を深めていただけると幸いです。ppmとは、水溶液の濃度などを表すときに使う単位で、「パーツ・パー・ミリオン」(parts per million)の略です。ミリオンは「100万」、「パー」は「~当たり」という割合を表す言葉です。「パーツ」は「部品(パート)」の複数形、つまり、ppmとは「百万個のパーツの中に、いくつのパーツがあるか?」「100万分のいくつか?」という“割合”を示す単位なのです。例えば、《1 ppm》であれば「100万個の部品のうち、1個の部品」「1万人のうちの1人」「100万グラムのうちの1グラム」といった具合になります。


 「%(パーセント)」という単位は、日常的に見かけるもので、1%は「100分の1」を意味します。1 ppmは100万分の1なので、「1%=10,000 ppm(1万ppm)」「1 ppm=0.0001%」という関係となり、ppmが「すごく少ない量」を表す単位であることを分かっていただけるかと思います。


 …でも、やっぱり難しいですよね。。。


では、1 ppmは、どれくらいの濃度でしょうか? 例えば、100万mgの水に、塩が1 mg溶けていたら、その塩水の濃度は「1 ppm」となります。

 水1 kg(キログラム)は1,000 g(グラム)です。1 gは1,000 mg(ミリグラム)ですから、1 kgの水は1,000 g=1,000,000 mg(100万mg)です。1 kgの水は、体積にすると1 Lです。1 L(=1 kg)の水に、1 mgの何かを溶かした溶液が1 ppmとなります。つまり、塩水で例えると、「1 ppmの塩水」=「1 mgの塩/100万mgの水」=「1 mgの塩/1 kgの水」=「1 mgの塩/1 Lの水」という関係になります。


 しかしながら、「1 mgの塩」といってもイメージしにくいかもしれません。では、「1 kgの水に1 mgの塩を溶かす」を1,000倍にしてみましょう。すると、1 ppmとは、1,000 kg(=1トン)の水に1,000 mg(=1 g)の塩を溶かした状態」と言い換えることができます。1トントラックの荷台に水を張って、そこにたった1 gの塩を溶かした状態ですから、物凄く薄い濃度であることがイメージできると思います。つまり、「35 ppm」「80 ppm」とは、1トンの水に35 g、80 gの何か溶かした状態ということですが……数字で追いかけるのはやっぱり難しいかも知れません。。。


 それなのに「次亜塩素酸水を拭き掃除に使う時は、有効塩素濃度80 ppm以上にしましょう」と言われても、困ってしまいますよね。でも、心配ありません。こんな難しい計算をしなくても、ジクロメイトなら、説明書通りに錠剤を溶かせば、誰でも簡単に一定濃度の次亜塩素酸水が作れます。いつでも手軽に必要な容量・用法を守って次亜塩素酸水で除菌や感染対策ができる――これは「ジクロメイト」を利用する大きなメリットと言えるでしょう。



いつにも増してややこしい話になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


月刊フードケミカル 副編集長 立石亘

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