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次亜塩素酸水は“鮮度が命”


 こんにちは。新型コロナウイルスの流行以降、飲食店や公共施設など、いろいろな場所で除菌剤が入ったスプレーボトルが置かれているのが当たり前の光景になりました。その殆どが無色透明の液体になりますが、「何が入っているのだろう?」「本当に効くのかな?」と思うこともあるのではないでしょうか?


 次亜塩素酸水も無色透明ですが、実は次亜塩素酸には“使用期限”があります。


次亜塩素酸水は光によって分解される性質を持っており、容器に入れた状態で放置していると、時間とともに有効塩素濃度は低下します。直射日光の当たる場所に放置していたら、いつの間にか有効塩素濃度が数ppmしか残っていなかった(=殺菌力を期待できない)、なんてことにもなりかねません。 

 

保管の際は透明なペットボトルより乳白色のプラスチックボトルに入れた方が、あるいはボトルをアルミ箔などで包んで遮光した方が、有効塩素濃度の低下を防ぐことができます。


 ジクロメイトのように手軽に次亜塩素酸水を生成できる製品は、水の量を調整すれば希望の有効塩素濃度に合わせられることができますが、生成後は早めに使い切るよう心がけてください。


 一般的に、次亜塩素酸水は直射日光が当たらない冷所・暗所に保管する場合、3カ月以内に使い切るようにと言われています。ジクロメイトを家庭で使用する場合は、350 mLや500 mL、1 L、2 Lのペットボトル、あるいはバケツやポリタンクで作るかもしれません。できれば、いつジクロメイトを溶かしたかメモしておき、長くても3カ月以内には使い切るようにするとよいでしょう。


 そして次亜塩素酸水は、拭き掃除のときはフキンにタップリと含ませて使ってください。バシャバシャとかけ流すように使えば、さらに理想的です。次亜塩素酸水は“鮮度が命”!フレッシュなジクロメイト溶液を作ったら、「目の前にバイキンやウイルスがいる!」とイメージして、“気持ち多め”の液量で使うことをオススメします。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


月刊フードケミカル副編集長立石亘


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