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プロの手洗い教えます

~右利きの人は、右手の手洗いが苦手?~




こんにちは。ゴールデンウィークが近づき、久しぶりの外出を計画されている方も多いと思います。

これからの季節は感染症だけでなく、食中毒のリスクも高まりますので、今回は衛生管理の基本である「手洗い」についてお話しさせていただきます。

 少し古い話題ですが、ちょっと驚きのデータを紹介します。消費者庁が平成27年に2000人を対象に実施したアンケート調査によると、大便・小便の後に手洗いをしない人は何と15%もいたそうです。

コロナ禍の今なら、もっと低いパーセンテージになっている……はずですよね?

消費者庁「消費者の手洗い等に関する実態調査について」

 食品工場や飲食店で働いている人たち、つまり「食品のプロ」の人たちは、たとえ手袋をつける場合でも、「手洗い」を念入りに行っています。

多くの食品関係者は、石鹸や手洗い洗剤を使ってゴシゴシと2回手洗いをして、アルコールで消毒してから手袋を着けています。なので、1回の手洗いに30秒〜60秒を費やします。


ひと昔前、海外の食品工場では「happy birthdayの歌を2回歌うくらいの時間かけて手洗いする」なんてこともいわれていました(どんなに速めに歌っても、最低40秒はかります)。

 そんな「食品のプロの手洗い」ですが、特別なことではありません。皆さんも今日から実践できます。大事なのは「洗い残しが生じやすい箇所」をイメージすることです。

 洗い残しが生じやすいのは、例えば「指先や親指の付け根」「爪と皮膚の間」「爪と指の間(甘皮)」「手や指のシワ」などです。手首や手の甲も要注意です。某ファストフード店で、半袖のスタッフが肘まで洗っている映像を見たことがあるかもしれません。

 厚生労働省の資料には下のようなイラストを公表しています。赤色が濃いほど、洗い残しが生じやすい所です。

色のついたところを、時間をかけて手洗いすれば、あなたも今日から「手洗いのプロ」です!

※厚生労働省「手洗いで感染症予防」

ちなみに、あなたは右利きですか、左利きですか?

一般的に、利き手でない方の手は、利き手ほど器用には扱えません。なので、手洗いでも、右利きの人は、右手の方が洗い残しが生じる可能性が高いようです(利き手ではない左手で洗うので)。「食品のプロ」は、そんなことまで考えて手洗いをしているそうです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


ATP・迅速検査研究会 理事

(元月刊HACCP副編集長・元月刊フードケミカル副編集長)

立石 亘

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