
こんにちは。今回は次亜塩素酸水の具体的な利用法を紹介します。
先ずはトイレの掃除。
トイレの掃除は私たちが健康な生活を送る上で、実は非常に大事です。「見た目が不潔」「悪臭のもとになる」ということはもちろんですが、トイレについたウイルスやバイキンは、巡り巡って感染症や食中毒の原因になることもあるのです。
でも、ウイルスは目に見えません。「見えない敵」ですから、やっつけたかどうか確認はできません。なので「できるだけ効果的なトイレ掃除」をすることが大切です。
次亜塩素酸水は、イロイロなウイルスやバイキンをやっつける効果があります。フキンにジクロメイトをたっぷり含ませた液で拭き上げてください。
フキンで拭き掃除をする時の順番は、イロイロなWebサイトで紹介されているので、ここでは省略します。基本は便器(トイレ本体)→壁→床ですね。
トイレ掃除のとき、汚れが目に見えていれば、そこを拭けばよいのですが、厄介なのはウイルスやバイキンのような「見えない汚れ」です。
壁や床は、見た目がきれいでも、水を流した時に小さな飛沫が飛び散っているかもしれません。「壁までは飛ばないでしょ?」と思ったあなた! 長野県の保健所が実施した面白い実験を紹介します。
下痢のヒトがトレイで大便をした時、衣服や壁にどれくらい跳ね返るかという実験です。下痢便に見立てた、色の付いた液体をおしりからビシャリと発射したところ、便器の周りに飛び散るわ、壁にも跳ねるわ、ズボンのすそや靴にも跳ねるわ、なかなか衝撃的な結果になっています。
この実験は和式トイレなので、洋式トイレでは、ここまで激しく周囲を汚すことはないと思いますが、「便器で跳ね返ると、こんなに飛び散るの?」と驚くこと請け合いです。興味がわいた方は、下記の資料をご覧ください。
長野県北信保健福祉事務所「トイレを起点とするノロウイルス汚染拡大の検証」
この実験では、汚れが目に見えるように色を付けています。しかし、実際のトイレでは、汚れが「目に見えないほどの微細な汚れ」だった場合、壁や床に飛び散っていても分かりません。
でも飛び散っている可能性はあるならば、掃除してキレイにする必要があります。ウイルスやバイキン対策に効果がある「ジクロメイト」をお使いの際は、フキンに含ませて壁や床を拭き上げたり、スプレーでマットなどにプシュプシュ吹きかけてください。ジクロメイトの使用後は、アルコールを噴霧する必要はありません。消臭効果も期待できますよ。
ATP・迅速検査研究会 理事(元月刊HACCP副編集長・元月刊フードケミカル副編集長)
立石 亘
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